ナミビア共和国~国名の由来は「何もない土地」?いやいや、絶対に行きたくなる国です~

あなたはアフリカ大陸にある国の名前をいくつ言えますか?
ぱっと出てくるのは10~20ぐらいでしょうか?
現在、アフリカ大陸には55の国と地域があります。
人口13億人が居住するアフリカ大陸。
その人口は爆発的なスピードで増えています。
そのため、世界中はアフリカの国々の経済成長に期待し、ビジネスチャンスをものにしようとしています。
今回紹介するのはナミビア共和国。
名前は聞いたことある、という方が多いのではないでしょうか?
調べてみると、「ナミビア」は現地のことばで「何もない土地」
どうしてそんな名前をつけたのか、ナミビア共和国がどんな国か、調べてみました。
こぶた
「何もない土地」って自虐的じゃない?
ぶたちく先生
もしそうならね!まずはナミビアがどんな国か調べてみよう!

ナミビア共和国ってどんな国?

ナミビア共和国は、アフリカ大陸南部にあります。
南は南アフリカ共和国
北はアンゴラ共和国
東にボツワナ共和国
と接しています。
ちなみに西は南大西洋が広がります。
国土面積は日本の2倍以上ありますが、人口は約254万人。
これは大阪市の人口よりも少ないです。
人口密度がめちゃくちゃ低いですね。
首都は「ウィントフック」。ウィントフックにはビルも立ち並びます。
しかし、ナミビア共和国は、世界一貧富の差が激しい国と言われています。

本当に何もないのか

そんなわけあるか!と思いますよね。
結論は
「何もないからこそ、そこにしかないものがある」
なんか哲学的な答えですね。
それでは見ていきましょう。

砂漠がある

ナミビアには砂漠があります。
「いや、だから?」って思いましたよね?
ナミビア共和国には、西の大西洋沿いに、世界最古の砂漠と言われる「ナミブ砂漠」があります。
この「ナミブ」がナミビア主要民族の「サン族」の言葉で「何もない」を意味するのです。
砂漠のことかよ!
って感じですよね。
でもこのナミブ砂漠の写真を見てください。
めちゃくちゃきれいですよね!
実はこのナミブ砂漠は世界遺産で、観光名所でもあります。
絵にかいたようなきれいな砂漠、ぜひ生で見てみたいですよね。

星空がある

ナミブ砂漠関連ではあるのですが、夜、ナミブ砂漠から星空を見ると、めちゃくちゃきれいです。
これすごくないですか?
砂漠ゆえに雲が少なく、また電気的な明るさもないので、星空が本当にきれいに見えるのです。
実はナミブ砂漠は、国際ダークスカイ協会が認定した、世界で最も美しい星空を見られる場所「星空保護区ゴールドティア」に認定されたのです。
ちなみに「国際ダークスカイ協会」は日本語にすると一気に怪しいですが、ちゃんとした組織です。
この星空保護区ゴールドティアは世界に3つしかなく、そのうちの一つがナミブ砂漠なのです。
私は天文ファンなので、死ぬまでになんとか行ってみたいと思いました!
こぶた
めちゃくちゃきれいだね!行ってみたいな!!
ぶたちく先生
本当にきれいだね!国名になるのも納得できる。ナミビアの人の宝物だね!

ナミビアの歴史

こんなに美しい国ですが、ナミビア共和国もほかのアフリカ大陸の多くの国と同じように、植民地時代が本当に長く続きました。
イギリスが南アフリカを植民地とした後、現在のナミビア地域の民族たちは団結し、植民地化に抵抗しようとします。
しかし、別にやってきたドイツにより植民地化を宣言されてしまいます。
1884年、現在のナミビアの地は「ドイツ領南西アフリカ」となったのです。
それでも、先住民のナマクア人、ヘレロ人は武装蜂起し、抵抗します。
しかし、鎮圧され、ナマクア人とヘレロ人は虐殺されてしまいます。
特にヘレロ人は6万5千人がのどの渇き、餓死、その他井戸に毒を入れる毒殺で殺されました。
結果的に、ヘレロ人の人口は4分の1になったという記録もあります。
20世紀最初のジェノサイドと言われています。

 

第一次世界大戦終了後、ドイツは去りますが、次は南アフリカが委任統治をはじめます。
しかし、第二次世界大戦が終わった後、急に南アフリカが一方的に併合を宣言します。
これには国際社会も反発しますが、南アフリカは意に介しませんでした。
ナミビアの地に住む人々はアパルトヘイト政策により、居留地を決められ、住む場所を制限されてしまいます。
1966年になると、アパルトヘイト政策が始まり、これに反発したナミビアの人たちは、独立戦争を起こします。
国際社会はナミビアの独立を支援しますが、南アフリカは断固拒否をつづけます。
しかし、最終的にはアメリカも介入し、ナミビアの独立を含めた協定が国連で決議されます。
そして、1990年、ついにナミビア共和国として独立を達成するのです。
こぶた
どうして人の土地に入って、簡単に虐殺なんかできるんだ・・・
ぶたちく先生
自分の国の利益のためなら、どうでもよかったんだろうね・・・人間は本当に馬鹿だ

最後に

ナミビア共和国いかがでしたでしょうか?
壮絶な歴史がありますが、今はぐんぐん成長を続けています。
ただ、やはりそこは先住民がいる地域。
北センチネル島の記事でも書きましたが、経済やインフラの整備を願いつつも、もともと住んでいる人々の生活や文化を守って欲しいとも思います。
ちなみに、私が行きたいと思ったナミブ砂漠は、
東京から香港へ飛び、
香港から南アフリカ共和国のヨハネスブルグまで飛び、
さらにヨハネスブルグからナミビアの首都ウイントフックまで飛びます。
ここまでで25時間。
さらにウイントフックから車で4時間・・・
その旅の疲れも美しい砂漠と満点の星空でふっとぶでしょうか??
みなさんもぜひ!