私たちの生活に欠かせない太陽。
ヒトだけでなく、多くの生命は太陽の恩恵を受けて生きています。
人は、太古の昔から
太陽を神と崇め、
太陽で時間を知り
太陽の恵みを食べ、
今では、太陽でエネルギーを生み出します。
「太陽がない」などということは、私たちには考えられないことですね!
そもそも私たちの住む地球は「太陽系」
太陽を中心とした惑星たちなのです。
でも太陽っていつまでも存在し続けるのでしょうか?
その時地球はどうなるのでしょう?
太陽がない未来を想像できないね!でもどうなるんだろう?
では、まず太陽がどんな星なのか調べてみよう!
1.太陽ってどんな星?
太陽の最期を語る前に、まず基本知識の勉強です。
太陽はどんな星なのでしょう??
太陽はいつできた?
太陽が生まれたのは今から46億年前です。
地球などの太陽系の惑星もこの時に生まれました。
ただ順番的には太陽が先です。
というか太陽ができる過程で、太陽系の惑星もできた、と考えてください。
太陽はどんな星?
太陽のように自ら光る星を「恒星」といいます。
ではなぜ太陽は光り輝くのでしょうか。
ところで、太陽は何でできているか、皆さんは知っていますか?
実は、太陽はガスでできています。
ガスの成分は水素が全体の約90%、ヘリウムが約10%で、極々微量の酸素、窒素等があります。
太陽が輝く理由、それは太陽自身の成分である水素ガスがヘリウムガスに変わる核融合を起こしているからなのです。
核融合の際に発生する熱と光のエネルギーが太陽の光なのです。
何言ってるのかわからないよ・・・
大事なのは、太陽では水素の核融合が起きている、ってことだよ!
太陽が消滅する日
太陽の超基礎知識を得たところで、本題に入りましょう。
「太陽は死ぬのか」です。
太陽が死ぬ理由
では太陽はいつ消滅するのでしょうか。
そんな日はくるのでしょうか?
先ほど書いたとおり、太陽は自身の水素ガスの核融合反応で光を放っています。
つまり、太陽から水素が無くなってしまうと、核融合反応が起きなくなるのです。
そう、太陽はいつか必ず死んでしまうのです。
そして、太陽の寿命は約100億年と言われています。
現在、46億歳の太陽、残りの寿命は約50億年というわけです。
太陽はどのように消滅するか
太陽内部の核融合が停止すると、外側に残っている水素ガスが核融合を起こし膨張していきます。
膨張すると、太陽の表面温度が下がり、色が黄色から赤色に変化します。
この状態を「赤色巨星」といいますが、この状態は数億年程度と考えられています。
赤色巨星になると、重力が小さくなり、表面にあるガスが宇宙空間に流れて広がっていき、最終的に白い核だけが残ります。
この白い核を「白色矮星」といいます。
白色矮星は最初は白く輝くものの徐々に光を失い、核だけが宇宙に残ることになります。
一部の大質量の恒星は最後に超新星爆発という大爆発を起こしますが、太陽はそこまで大きな質量の恒星ではありません。
そのため、超新星爆発は起こさず、このような最期を迎えると考えられています。
そっか・・・燃料がなくなっちゃう、って感じなのかな?
そのとおり!残念ながら恒星には必ず寿命があるのだ・・・
その時地球はどうなる
それでは恒星ではない地球はどうなのでしょうか?
地球の寿命は約50億年後と言われています。
あれ?太陽と一緒ですね。
そうなんです。
実は、地球は恒星ではないので、単独で寿命というものはありません。
ただし、巨大隕石が衝突したり、未来で人間がとんでもないものを爆発させたりしたら別ですが・・・
少なくとも岩石でできた地球は太陽を公転する岩石でしかありません。
それでは、なぜ太陽と地球の最後は同じタイミングなのでしょうか?
これには、太陽が消滅する過程が大きく関係しています。
先ほど、説明した「赤色巨星」という状態で、太陽の重力が小さくなり、外側で残った水素が核融合をおこして膨張すると書きました。
この時、地球は膨張した太陽に飲み込まれて、跡形もなく消え去ってしまいます。
太陽から近い水星、金星、地球、火星まで、全て飲み込むと言われています。
したがって、地球の寿命は、太陽の寿命より少し短い、というのが正確かもしれません。
地球の寿命はないにしろ、地球が消滅するのは確実な事なのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
太陽の最後と地球の最後。
地球は太陽により誕生し、太陽により消滅します。
地球にあるものは、全て消滅する運命にあるのです。
考えてみれば、地球から絶妙の距離にある太陽が、絶妙の大きさであったために、現在の地球があるといえます。
仮に、太陽がもっと大質量だとしたら、熱量も増えるため、地球は暑くて住めなかったかもしれませんから・・・
しかし、宇宙の話をするときはいつも時間間隔がわからなくなりますね。
太陽も地球も本当に大きいですね!
悩みなど忘れてしまいましょう!
参考