前回の記事はこちら!:忍者の仕事と忍術①~忍法!火遁の術!!忍者は火を吹けたのか?~
前回の記事では、忍者の仕事と有名な「遁術」について説明しました。
今回は遁術以外の忍術や手裏剣などについてまとめてみました。
いろいろな忍術
忍術は遁術だけではありません。
皆さんも聞いたことありますよね?
分身の術
変わり身の術
影縫いの術
さらに忍者は逃げているだけではありません。
実際に戦に参加することもありますし、潜入任務でも戦う必要が生じることはありました。
まずは実在したと言われる忍術についてまとめました。
分身の術
分身の術といえば、ドロン!という音とともに忍者が何人にも分かれて
どれが本物なんだ!
的な感じのやつですね。
もちろんそんなことできません。
では分身の術がどんなものだったのか色々調べた結果、諸説ありました。
説① 催眠術を使う
これは相手に催眠術をかけて、自分が複数いるように見せたという説です。
それは分身の術じゃなくてただの催眠術でいいのでは?とも思えます。
説② ものすごく早く動く
ものすごく早く動いて、何人もいるように見せると・・・
そのままです。
しかしそんなことが可能なのか・・・
説③ 人を本当に複数並べる
自分と顔や姿が似ている人を実際に用意して、複数人いるように・・・
いつ用意するんだ?ですよね
しかも分身というか実際に複数人いるんですよね・・・分身じゃないですよね・・・
この3つの説の中では一応、説①の催眠術が一番有力なようです。
説②と説③が現実的に無理そうなのですが、催眠術が一番現実的というのもビックリです・・・
忍者の歩き方
忍者の任務において、敵に見つからないようにするため、色々な歩き方が開発されました。
その歩き方の代表例です。
忍び足
現代でも、そっと歩くことを「忍び足」といいますよね。
忍者の忍び足は歩くときに足の小指からゆっくりと体重をかけていく方法です。
狐(きつね)走り
四つん這いになり、移動するのですが、ポイントは足をつま先立ちにすることです。
床下や天井裏など、四つん這いにならざるを得ないところで用いられました。
膝をつかないことが重要かもしれませんね。
浮き足
歩くときに、足のつま先から体重をかけていく歩き方です。
落ち葉が積もった山道などで足音を立てずに歩くときに用いられました。
深草兎歩
これはちょっと変わった歩き方です。
自分の両手の甲の上に足を乗せて歩くのですが・・・
想像できますか??
実際やってみてください。めちゃくちゃ難しいです。
少し見た目はアレなのですが、実際、歩く音はほとんどせず、近くで寝ている人も起きなかったそうです。
他にも忍者は歩き方や走り方が色々と開発されていました。
状況に応じて使い分けていたそうです。
手裏剣
忍者と言えば手裏剣を飛ばす姿を想像する方も多いのではないでしょうか。
実際に忍者は手裏剣を使っていました。
しかし、手裏剣は鉄でできているのでとても重かったそうです。
しかも命中させることは難しく、攻撃用というか逃げる時に相手をけん制する目的で使っていました。
相手を殺傷したいときは手裏剣に毒をぬって使いました。
重いのでできるだけ持ち歩く枚数も少なくしたそうです。
僕の思ってたかっこいい忍者とは違うんだね・・・
そんなことはないさ!忍者はとても重宝されて大名たちはどうやって忍者を雇うか本当に苦心していたそうだよ!
上忍の存在
よく漫画になんかにも出てくる上忍。
「忍者の中でも優秀な人」という感じがしますが、実際に上忍はいたと記録されています。
上忍になるには10個の条件をクリアしなければならないそうです。
1.忍者としての心構えができており、健康である
2.義理堅く、無欲で、礼儀正しい
3.対人コミュニケーションがとれる
4.死と生が天命であると知っている
5.主君の身代わりになる覚悟がある
6.優しく、威厳がある
7.忍者の家族が裏切る可能性がない
8.全国の気候や人々の特徴を知っている
9.忍術のレベルが高く、軍事にも精通
10.舞やものまねが得意だ
どうですか?
なんか性格診断テストみたいになりましたが・・・
めちゃくちゃアバウトですが、内容的には普通ですよね。
一応これらをクリアできると上忍になることができたようです。
しかし上忍になれたのはほんの一握り・・・
この10か条もかなり高いレベルで求められたのかもしれません。
人間性もすごく重要だったんだね!
忠誠心が何よりも重要だからね!実際の上忍は忍者の管理などが多く、実際に任務に出ることは多くなかったようだ
最後に
前回からお送りしてきた忍者のリアルはいかがでしたか?
漫画やアニメのような忍者を想像している人はがっかりしたかもしれません。
しかし、忍者が存在した時代、戦を少しでも減らすため、自国の兵士や領民を少しでも多く守るために、忍者は必要な存在でした。
国や領民の為に命を懸けた。それだけでかっこいい生き方だと思いませんか?
リアルな忍者も間違いなくヒーローだったのです。
参考資料:完本万川集海(国書刊行会)